負の連鎖を断ち切り、親と子の愛着の絆を育む。
支援される人も、支援する人も、
共にしあわせになれる社会へ。

子どもの発達において、3歳頃までに親との「愛着の絆」を結ぶことが重要とされています。愛着を結ぶことで、子どもは心に鎧をまとい、柔軟で豊かな人間性の基盤を創ることができます。一方で、虐待されて育った子どもの脳は通常の成長に比べ萎縮しているというデータがあります。感情や思考は脳がコントロールしています。乳幼児期の不適切な関わりによって脳の成長が妨げられることは、子ども自身はもちろん、家族や社会に与える影響は決して良いものとは言えません。

そのようなことを未然に防ぐため、私たちは「社会的にリスクを抱えた家庭」を優先的に訪問しています。対象となるのは経済的弱者、虐待を受けて育った人、周りから支援が受けられない人などです。これらの方々は、社会から孤立しているケースが多くネガティブな側面もありますが、一方でそれは、社会とつながるチャンスでもあるのです。

O'hanaでは、支援を必要とする家族の要請により、専門知識を持つ子育て支援員による訪問支援を無料で行っています。さらに、行政や企業、各施設、地域で活動する支援者と協働することで、より地域に根ざした子育て支援を進めています。この活動が、「虐待のない、誰もが安心して子育てできる社会」を実現する一歩になることを信じて、O'hanaはこれからも歩んでいきます。

代表のあいさつ

NPO法人O'hana親と子の絆を育むお手伝い

理事長 山田 裕子

虐待を予防することの意義を信じて。

虐待を予防する効果的なアプローチの一つに、妊娠期からの家庭訪問による「親と子の愛着関係」に焦点を当てたサポートがあります。20年ほど前から欧米で広く行われてきました。私は、このプログラムの第一人者であるヘネシー澄子先生と出会い、ぜひ日本でも広めたいと2011年に訪問型子育て支援員の養成講座を開講。2015年から家庭訪問による支援をスタートさせました。

虐待の連鎖をどこで切ることができるか。それは、「子ども時代にどんな大人と出会えたか」が大きいと私は思います。私たちは、その大人の一人になりたいのです。これからも仲間と共に、O'hanaの子育て支援を希望される方との出会いを大切にしながら、支援活動を進めてまいります。

O'hanaの由来

“O'hana”という名前に込めた想い

O'hana(オハナ)とは、ハワイの言葉で「家族」や「助け合うことが出来る仲間」という意味があります。私たちが目指す「虐待のない、誰もが安心して子育てできる社会」を実現させるために、私たちO'hanaが大きな意味での「家族」となれるように、「助け合い社会」の理想をO'hanaという言葉に込めました。

会員のみなさま

O'hanaでは、各分野の専門家、母子支援施設と連携し、支援活動を推進しています。

アドバイザリー会員
  • 大久保真紀子先生(精神科医)
  • 森本志磨子先生(弁護士)
  • 才村純先生(東京通信大学教授)
  • 徳岡博巳先生(平安養育院スーパーバイザー)
  • 芹沢出先生(野菊荘 施設長)
  • 廣瀬みどり先生(産前・産後母子支援事業「ボ・ドーム ダイヤモンドルーム」室長 )
パートナーシップ会員(house call suppoter養成講座を受講した職員のいる施設) 母子生活支援施設 東さくら園、南さくら園、野菊荘、ヴェインテ
乳児院 大阪:大阪乳児院、くるみ乳児院、すみれ乳児院、四恩学園乳児院、和泉乳児院、ガーデンエル
京都:乳児院積慶園、峰山乳児院
児童養護施設 大阪:ガーデンロイ、こどもの里
京都:京都聖嬰会、和敬学園
滋賀:湘南学園
兵庫:神戸真生塾子ども家庭支援センター

応援メッセージ

「よき実家」「よき伴走者」として、悲しい連鎖を絶ってほしい。

東京通信大学教授才村純さま

褒めて、支えて、一緒に育てる。
このプログラムをぜひ続けてください。

哲学博士・クロスロード・フォー・ソーシャルワーク社所長ヘネシー澄子さま

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